9月29日に韓国で開幕を迎える今年のK−1ワールドGP決勝トーナメント開幕戦「K−1 WORLD GP 2007 IN SEOUL FINAL16」のトーナメント1回戦の全対戦カードが6日、東京都内のホテルで発表された。武蔵か澤屋敷純一か、それとも第3の男かで注目を集めていたベスト16最後の推薦枠には、ファン投票の結果を重視して澤屋敷が選出。対戦相手には藤本祐介が決まり、開幕戦いきなりの日本人対決が決定した。なお、開幕戦の勝者8人が、12月東京で開催される優勝決定トーナメントに駒を進める。
ワールドGP開幕戦出場の切符をかけて8月香港で行われたアジア予選で、武蔵は金的を3度蹴られて無念のドクターストップ。不運による同情論と日本人選手ナンバーワンの知名度から、ベスト16最後の一人に選ばれるのは武蔵では……という見方はファン、関係者の間でも多かったに違いない。
ところが、フタを開けてみれば16番目のイスに座ったのは、日本人で初めてバンナを破った若手ナンバーワンの注目株・澤屋敷だった。会見に出席した谷川貞治K−1イベントプロデューサーが経緯を説明する。
「ファン投票の結果は、1位がレイ・セフォー、2位が澤屋敷選手、3位が武蔵選手……。武蔵選手には不運なアクシデントがありましたが、ファン投票と勝負の結果を重視して、今のK−1の流れから考えて温情をかけることなく、武蔵選手が落選です。ジェロム・レ・バンナに勝ったという今年の実績も評価して、澤屋敷選手に決定です」
詳細な数字は忘れてしまったと、ファン投票の実数を発表することはしなかった谷川プロデューサーだが、「澤屋敷選手と武蔵選手の票差はわずか。100票もなかった」とのこと。一方、選ばれた澤屋敷は、いつも通りのひょうひょうとした口調とポーカーフェイスで、開幕戦への意気込みを語った。
「自分が選ばれたことは大変うれしいことでもありますけど、責任重大な立場でもあると思います。出るかどうか迷いも多少はありましたけど、これ以上ないチャンスだと思いますし、ぜひモノにしたいと思っています」
対する藤本は、3月横浜で武蔵を完全KOで破り、また8月香港では先輩の金泰泳に苦杯をなめさせられたものの、金の負傷により決勝に進出、そして文句なしのKO勝利で開幕戦切符を手にした。谷川氏からは「この階級の日本一の選手」と紹介を受けたように、今や自他共に認めるヘビー級日本人ナンバーワンのK−1ファイターだ。武蔵から継いだばかりの「日本一」の看板。そう易々と若いモンには渡せない。
「武蔵選手の時代が終わって、次はオレ。ベスト16で終わるわけにはいかないし、日本一として世界に通用する力を見せないといけない。若い選手にはまだまだ負けられない気持ちで世界と戦おうと思っていますし、負けたら引退するくらいの気持ちでいます。(澤屋敷が)すぐに飛び越えられる壁ではないということを見せたいですね」
真の日本人実力ナンバーワンは、バンナ戦含め4戦全勝と破竹の勢いの澤屋敷か、それとも32歳にして悲願の武蔵超えと「日本一」の座を手にした藤本か。決勝トーナメントの行方とともに、日本人K−1ファイターの世代交代を占う意味でも重要な一戦となるに違いない。
また、落選した武蔵だが、谷川氏によれば復帰戦は現時点で未定とのことだ。
■「K−1 WORLD GP 2007 IN SEOUL FINAL16」
9月29日(土)韓国・ソウル・オリンピック第1体育館 開場15:30 開始17:00(予定)
【対戦決定カード】
<FINAL16 K−1ルール 3分3R延長2R>
ピーター・アーツ(オランダ/前年ベスト8/チーム アーツ)
レイ・セフォー(ニュージーランド/推薦選手/レイ・セフォーファイトアカデミー)
<FINAL16 K−1ルール 3分3R延長2R>
ジェロム・レ・バンナ(フランス/前年ベスト8/Le Banner X tream Team)
ルスラン・カラエフ(ロシア/前年ベスト8/フリー)
<FINAL16 K−1ルール 3分3R延長2R>
藤本祐介(日本/アジアGP2007優勝/MONSTER FACTORY)
澤屋敷純一(日本/推薦/チーム・ドラゴン)
<FINAL16 K−1ルール 3分3R延長2R>
レミー・ボンヤスキー(オランダ/前年ベスト8/チーム ボンヤスキー)
ステファン“ブリッツ”レコ(ドイツ/前年ベスト8/ゴールデン・グローリージム)
<FINAL16 K−1ルール 3分3R延長2R>
セーム・シュルト(オランダ/前年優勝・K−1スーパーヘビー級王者/正道会館)
ポール・スロウィンスキー(オーストラリア/欧州GP2007優勝/チーム ミスターパーフェクト)
<FINAL16 K−1ルール 3分3R延長2R>
グラウベ・フェイトーザ(ブラジル/前年ベスト8/極真会館)
ハリッド“ディ・ファウスト”(ドイツ/前年ベスト8/ゴールデン・グローリージム)
<FINAL16 K−1ルール 3分3R延長2R>
バダ・ハリ(モロッコ/K−1ヘビー級王者/ショータイム)
ダグ・ヴィニー(ニュージーランド/世界最終予選2007優勝/レイ・セフォーファイトアカデミー)
<オープニングファイト K−1ルール 3分3R延長1R>
ランディ・キム(韓国/フリー)
パク・ヨンス(韓国/T−ENTERTAINMENT)
【既報決定カード】
<FINAL16 K−1ルール 3分3R延長2R>
チェ・ホンマン(韓国/開催国推薦/フリー)
マイティ・モー(米国/米国GP2007優勝/フリー)
【そのほか出場選手】
キム・ヨンヒョン(韓国/テウン・ジム